カプースチン シンフォニエッタ Op.49

Aさんがレッスンに持って来てくださったカプースチン作曲「シンフォニエッタ Op.49」。

 

ウクライナ出身の作曲家カプースチンの、もとはオーケストラのための曲を、作曲者自身がピアノ連弾用にしたものです。Aさんは以前、発表会でカプースチンの「8つの練習曲」の中の1曲を弾いたことがあります。もともと、Aさんが、この作曲家について教えてくださいました。クラシックでもあり、JAZZ的でもあり、独特な迫力が魅力的で新鮮で、何年か前、私もカプースチンのピアノソナタを弾きました。楽しく取り組めますが、暗譜は大変でした。

 

今回は、連弾(1台4手)の楽譜ですが、2台で演奏します。

2台で弾くことによる良い点は、

1.それぞれが自分の都合で、ペダルを踏めること。1台の連弾では、通常低音を担当する2ndが、ペダルを踏みます。

2.1台に無理して2人並ばなくてもいいこと。手の動きも自由で、不自然な腕の使い方をしなくてすみます。小さい子の連弾はかわいいけれど、大人の連弾は時として、狭そうです。(その狭くて、不自由な感じが面白さになることもあります。兄弟の連弾で人気の「レ・フレール」とか。)

 

1台4手の連弾のほうが、若干息が合いやすいとか、音のバランスを取りやすいことなど、もちろんいいこともあります。

「シンフォニエッタ」は、もともとがたくさんの楽器で演奏するオーケストラ用の曲なので、2台で弾くのに向いています。音数も多く、音域が交差する部分もあるので、2台で弾くことによってより自由です。発表会では、私が2ndを弾きます。Aさんのおかげで、レッスンでも楽しく弾いています。