見沼通船堀

4月1日。新年度の始まりの日に、今年度も月曜日と火曜日に通う大学の教員会議がありました。

 

武蔵野線の東浦和から大学までの道は、季節ごとに木々や花、鳥に出逢う川沿いです。

今日は本当に桜が見事でした。

駅前の交差点を渡るとすぐ、「見沼通船堀公園」と言って、通船堀に沿って整備されています。

 

国指定史跡「見沼通船堀」は享保16(1731)年に開通した日本最古の木造の閘門式運河だそうです。通船堀は代用水路縁辺の村々から江戸へ、主に年貢米を輸送することを目的として、東西の代用水路と芝川を結ぶかたちでつくられました。東縁路が約390m、西縁路が約654m、東西両水路と芝川は3メートルの水位の差があったため、西縁と芝川、芝川と東縁のあいだに閘門をそれぞれ2ヶ所設け、水位を上げ下げして舟を運航していたそうです。

 

今でも通船実演をしていると聞きましたが、どう見ても小さなせせらぎのような、舟は通れそうになさそうな水量です。周りは静かな竹林と民家で、時々、名前のわからない小鳥や、鴨にも会えます。

通船堀西縁の道を10分ほど歩き、今度は芝川に沿って10分ほど歩きます。芝川の土手は春の菜の花が一面に咲くころがきれいです。

 

季節の移り変りの中を通いながら、今年度も新しく出会う学生さんたちの役に立てるような授業とレッスンをしたいと思います。